着物の豆知識

縮緬(ちりめん)について

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着物の生地は大きく分けて3つ、
「縮緬(ちりめん)」「羽二重」「紬(つむぎ)」がありますが、
今回は縮緬(ちりめん)についてご説明します。

縮緬は織り方、シボの形状、産地などにより様々な名称があり、
代表的なものとして「一越(ひとこし)」があります。

一越しとは、たてに無撚り糸、よこに右撚り・左撚りの強撚糸(きょうねんし)を
1本ずつ交互に打ち込んだもののことをいいます。
越数(よこ糸の打ち込み数)が少ないほどシボ*が細かく、多いものはシボが大きくなります。

主な生産地には丹後や長浜などがあり、この二つの違いは
丹後ちりめんが綸子(りんず)などの紋織物を主体としているのに対し、
長浜ちりめんは強撚糸を使用した無地織物を主体としています。

また、縮緬の歴史は中国から始まります。
日本が室町時代(中国は明の時代)に大阪・南泉州堺に伝えられ、
その後西陣に伝わり、さらに丹後など各地へ広がっていったとされています。
縮緬を染め生地とした友禅染の流行が、縮緬の普及に大きく貢献したと言われています。

着物買取の観点からお話しさせていただきますと、丹後縮緬は高額査定が期待できる織り方の一つなので
今、家の箪笥で眠っている縮緬の着物をお持ちの方はぜひ一度弊社「着物買取専門店 アートトップ」へご相談ください。
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*シボ:さざ波のようなシワシワのこと